欧州人口の半分超、オミクロン感染も エンデミック扱いは尚早=WHO

[コペンハーゲン 11日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は11日、欧州の人口の半分以上が新型コロナウイルスオミクロン変異株に感染することが予測されているとした上で、インフルエンザのような「エンデミック(一定地域で普段から継続的に発生する状態)」とみなすのは時期尚早という認識を示した。 2022年の第1週に欧州で700万人以上の新規感染者が報告され、2週間で2倍以上に増えたと指摘。「このペースでいくと、今後6─8週間で地域の人口の50%以上がオミクロン株に感染すると、米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は予測している」と述べた。 WHO当局者はこれまでに、オミクロン株感染による症状が他の変異株に比べ軽度であることを示す一段の証拠が出てきているという認識を示しつつも、一段の研究による検証が必要という考えを強調している。 WHOの欧州緊急事態対応の幹部、キャサリン・スモールウッド氏は、「かなりの不確実性が存在するほか、急速に進化する新型コロナウイルスは新たな課題を呈している。エンデミックと呼ぶことができる段階に達していないのは明確」と語った。 さらに「いずれエンデミックとなる可能性はあるが、2022年にそうなると確定することは現時点で困難」とした。

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