信号機のない横断歩道で、歩行者がいる場合に自動車側が一時停止した割合をまとめた日本自動車連盟(JAF)による全国調査で、宮城県が今年、都道府県別で最下位となったことが明らかになった。
調査は8月の平日、全国47都道府県の県庁所在市の2カ所で実施。1日100回、片側1車線の直線道路で調査員が横断歩道を渡り、止まった車の台数を調べた。
宮城県は5.7%で、全国平均の21.3%を大きく下回った。最も高かったのは長野県の72.4%で、兵庫県57.1%、静岡県54.1%が続いた。宮城は昨年、7.4%で42位だった。
道路交通法は、信号機のない横断歩道で(1)横断する歩行者や自転車がいないことが明らかな場合を除き、止まれる速度で走る(2)歩行者などがいる場合は一時停止する-ことを求めている。違反した場合、普通車で反則金9000円、違反点数2点が科される。
県警交通企画課によると、県内の信号機のない横断歩道で2015~19年に人身事故は計411件起き、死者はいなかった。