仙台市は、市内の12の歩道橋に命名権(ネーミングライツ)を設定し、スポンサー企業を16日から募集する。対象は目に留まりやすい場所にある「優良物件」をよりすぐった。東北の自治体で初の試みとみられ、市は「歩道橋はPR効果が高い。どんどん応募してほしい」と呼び掛けている。
市は管理する37の歩道橋のうち、新名称を表示するスペースがあり、交通量が多い道路に架かる歩道橋をピックアップ。ビルが林立する市街地では埋没しやすいため、郊外の歩道橋が中心になった。
募集する歩道橋は青葉区の台原、鷺ケ森、宮城野区の燕沢、日向、宮城野小学校前、岩切、五輪、若林区の六丁の目第1、同第2、中倉、太白区の西多賀、鹿野小学校前。
どの歩道橋も契約料は年間30万円以上で、期間は3年以上。資格は企業と団体に限られる。応募は来年2月14日まで。新名称は庁内の選定委員会の審査を経て、来年4月以降にお披露目される。
仙台市は大半の公共施設で命名権を導入しているが、歩道橋は初。多数のドライバーや歩行者が目にするため宣伝効果が高いとされ、名古屋市などでも設定されている。