JTB東北(仙台市)は宮城県内の宿泊施設と連携し、環境保全につなげる旅行プラン「エコやどみやぎ」を発売した。歯ブラシやタオルなどのアメニティーを客室に用意せず、ごみを減らし、資源を大切にする試み。アメニティー分の費用は基金に積み立て、環境保全活動を実践する「エコツアー」に利用する。
連携するのはJTB協定旅館ホテル連盟宮城支部。仙台市中心部、秋保温泉、松島、気仙沼、遠刈田温泉など県内の約40の宿泊施設が参加する。
プラン利用者の客室にはアメニティーを置かず、不要となる経費相当分の客1人当たり150円を、宮城支部が設ける「エコやど基金」に積み立てる。利用者には宮城県松島町産の竹で作った「焼竹はし」をプレゼントする。
基金は2種類のエコツアーの実施に活用する。9月18日予定の「川づくり」(定員80人)は仙台市内の広瀬川清掃(作並温泉の昼食と入浴付き)を行い、来年6月11日の森づくり(40人)では大崎市の森林で間伐作業(鳴子温泉の昼食、入浴付き)を体験する。共にプラン利用者を先着順で無料招待する。
プラン利用期間は6月1日~12月31日。JTB東北法人営業仙台支店は「利用状況を見極めながら東北各県での展開も検討したい」と話す。
エコツアーの実施やパンフレット作製には、アサヒビールの寄付による宮城県観光連盟の観光エコ活動推進事業も活用する。