歯応え上々、三陸わかめ、生育に手応え 気仙沼で初入札会

 「三陸わかめ」のブランドで知られる県産ワカメの初入札会が21日、気仙沼市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターであった。

 気仙沼、石巻両市と南三陸町の九つの浜から昨年より4・5トン減の塩蔵約70トンが出荷された。県内を中心に約50社の買い受け人が訪れ、ワカメの色味や厚さを見定めた。10キロ当たり9806円の値が付き、昨年より約1500円高かった。

 県漁協の佐藤雅史販売課長(46)は「初回では上々の単価だ。さらに品質が向上し、数量もまとまる今後に期待したい」と述べた。

 今年、県漁協は例年並みの1万1505トンを生産目標に据える。種付け直後は種苗が育たず落ちる「芽落ち」もあったが、生育はおおむね順調という。

 三陸わかめは肉厚でシャキシャキした歯応えや、喉越しが特徴。県産ワカメは全国生産量の約3割を占める。入札は5月9日まであと10回実施予定。

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