歴史の街で謎を解け 登米で脱出ゲーム開催へ

東日本大震災後に半減した観光客を呼び戻そうと、宮城県登米市登米町の若手商店主らが30、31の両日、町内の観光施設を利用した大がかりな「脱出ゲー ム」を企画している。「ゲーム開催を機会に町の魅力を多くの人に知ってもらい、観光客でにぎわう町にしたい」と準備を進めている。

脱出ゲームは、建物内に閉じこめられた参加者が出題された謎を解いて鍵を入手し、制限時間内に脱出できるかを競う。今回は四つの施設の脱出を繰り返して町歩きも堪能できるスタイルで、珍しいという。
明治時代の洋風建築物が並ぶ「みやぎの明治村」の一角が舞台。参加者は、武家屋敷「春蘭亭」や水沢県庁記念館などからの脱出を図りながら、風情のある通りを歩く。成功者には先着順で賞品が贈られるほか、同市特産の食べ物が味わえるスペースも設ける。
実行委員会によると、震災前、年間20万人いた同町への観光客は現在、半分ぐらいに減っているという。角田雄一郎委員長(27)は「何も手を打たなかった ら町の観光は落ち込むだけ。ゲーム参加者に町の良さを感じてもらい、『また来たい』と思わせるようにしたい」と意気込み、約800人の参加を見込んでい る。
ゲームは2日間とも、午前9時半、同11時、午後1時半、同3時の4回開催。各回1時間20分の設定。参加費は大人1500円(当日 1800円)。「FLAP ZERO」のホームページから申し込む。当日の参加受け付けも可能。連絡先はユナイテッドアース0220(52)5106。

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