死刑の6割が中国で執行…33年連続で世界1位

(読売新聞 – 04月27日 21:12)

 【ロンドン=本間圭一】国際的な人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル」(本部・ロンドン)は27日、2006年の世界の死刑執行の状況を発表した。

 死刑が世界で減少傾向にある中、中国が全体の約6割を占め、同団体の分析開始以来、33年連続で1位となった。

 発表によると、06年に死刑執行されたのは、前年比557人減の1591人。最多は中国の1010人だだったが、情報開示が不十分なため、実際に死刑を執行されたのは8000人に上る可能性があるという。

 2位はイランの177人。日本は4人で13番目だった。

 同団体によると、死刑廃止国は1977年の16か国から、06年には99か国に増えており、アイリーン・カーン事務総長は「死刑は残酷で非人間的な刑罰であり、犯罪抑止にはつながらない」と訴えた。

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