母親で「だしは天然素材」わずか23%

かつお節や煮干しなど天然素材から料理のだしをとっている母親は4人のうち1人にとどまることが、全国農業協同組合中央会(JA全中、東京都千代田区)の意識調査で分かった。
 調査は5月、10歳以下の子供を持つ全国の母親800人に行った。それによると、主に使うだしの種類で最も多いのは「天然素材だけを使ったインスタント粉末」が26・4%。「化学調味料を使ったインスタント粉末」が21・8%で続いた。天然素材からだしをとらない理由は、「面倒」が80・5%、「費用が高い」が39・3%だった。
 天然素材からだしをとっている人は、かつお節(12・9%)▽昆布(5・4%)▽煮干し・いりこ(4・4%)-などで、計23・3%にとどまる。料理を全て手作りする人は天然だし派が最も高く33・3%。天然素材のインスタント派は19・7%、化学調味料使用のインスタント派は16・3%だった。
 手作り料理を推奨しているJA全中では「子供のうちに塩分が多い食事をとると濃い味に舌がなれてしまう。できるだけだしは天然の素材からとって」と呼びかけている。

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