気仙沼にカツオ初水揚げ 昨年より1カ月早く

24年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に11日、今季初めてカツオが水揚げされた。まとまった量の水揚げは昨年より1カ月ほど早く、夏の主役の到来に魚市場は活気づいた。
 入港したのは三重県尾鷲市のカツオ一本釣り船「第23長久丸」(119トン)。千葉県銚子沖約180キロの海域で漁獲した、カツオ5・7トンとビンチョウマグロ4・6トンを水揚げした。カツオは1キロ当たり平均372円と平年並みの価格で取引された。
 2020年の気仙沼漁港の生鮮カツオ水揚げ量は1万5546トン。日本一を守ったが、前年比で2割ほど少なかった。
 長久丸の漁労長岡本公司さん(66)=気仙沼市=は「群れは徐々に三陸沖に近づいていて、去年より期待できる。たくさんカツオを運んで気仙沼を元気にしたい」と力を込めた。

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