気仙沼版「なまはげ」 海神様「悪い子はいね~が~!」 3年ぶりに市内練り歩き

気仙沼市版「なまはげ」として知られる「海神様」が18日、市内の保育施設や商店を巡り、子どもたちの健やかな成長や商売繁盛を祈願した。コロナ禍で巡回は3年ぶりで、疫病退散も願った。

 同市茗荷沢の「けせんぬまおひさま保育園」では、集まった約30人の園児の前に4体の海神様が登場。太鼓が響く中、海神様が野太い声で「悪い子はいねが」と見回すと、園児は絶叫したり泣き出したりした。

 3月に卒園する園児に1人ずつ「小学校でもしっかりできるか」と海神様が問うと、それぞれ「はい」と大きく返事をした。田中大葵(だいき)ちゃん(6)は「お母さんの言うことをちゃんと聞く」と緊張気味に誓った。

 海神様は秋田県の伝統行事「なまはげ」にならい、市内の住民有志が1987年から実施している。今年は計6体が一般家庭を含めて約70軒を回った。

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