気球ふわり希望見渡す 亘理でフェス

 東日本大震災で被災した宮城県亘理町の沿岸部を上空から見渡す「熱気球フェスティバル」が26日、同町の長瀞小であり、親子連れら約300人が搭乗体験をした。
 東京や一関市などから熱気球3機が参加した。同小は校舎が津波に遭い、8月に現地再建したばかり。熱気球は新校舎をバックに高さ約20メートルまで上昇。子どもらを乗せ、約5分間フライトした。
 岩沼南小2年の佐藤美海(みうな)さん(8)は「近くにパラグライダーが飛んでいるのが見えて楽しかった。また乗りたい」と目を輝かせた。
 フェスティバルは、津波で壊滅した防潮林の再生を目指す住民組織「わたりグリーンベルトプロジェクト」が企画し、今回で3回目。実行委員会の嘉藤一夫事務局長は「いずれは町特産のイチゴをかたどった熱気球を飛ばしたい」と夢を描く。

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