仙台市宮城野区の仙台港背後地への仙台水族館(仮称)整備計画を支援するため、市は26日、復興特区「仙台港背後地交流推進特区」を申請する方針を明らかにした。27日の市復興推進協議会で学識経験者らに意見を聞いた上で、29日に宮城復興局に申請する。
特区の範囲は高砂中央公園予定地の14.5ヘクタールで、水族館を核に飲食、物販といった関連業種の集積を図る。進出する事業者は法人税や固定資産税減免などの優遇措置が受けられる。
奥山恵美子市長は定例記者会見で「被災沿岸地域の交流人口の回復につなげ、東北の集客・交流産業の復興に貢献したい」と述べた。
仙台水族館は、三井物産や横浜・八景島シーパラダイスを運営する横浜八景島と地元4社による新会社が、2015年春の開業を目指す。
延べ床面積は約1万平方メートルで、三陸の海を再現した大水槽、アシカなど水生動物のショーを楽しめるエリアを整備する。