水泳授業見学の女子生徒に高校が不適切対応

滋賀県栗東市小野の栗東高で、女子生徒が水泳授業の見学を申告する際、体育科教員が体調の把握を理由に生理の何日目かを報告させる不適切な対応をとっていたことが20日分かった。同高によると、保護者の苦情により方法を改めたが、同様の体調確認は4~5年前から行われていたという。

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 保護者によると、今月10日、同校1年の娘が水泳の授業を見学する際、職員室で学年や名前とともに、生理何日目かについて他の教員がいる中で報告させられたといい、13日に滋賀県教育委員会に電話で抗議した。しかし翌日にも、女子生徒の友人が体育教官室の入り口で男子生徒が近くにいる状況で同様の内容を言わされたという。
 同校などによると、13日に県教委から連絡を受け、校長が初めて把握。同日中に体育科教員に事実確認を行ったが、改善策は示さなかった。14日に保護者から再抗議を受け、今後は同様の確認をしないよう指示したという。
 同校によると、生徒の体調や授業復帰の見通しを確認するため、4~5年前から複数の体育科教員が同様の申告を求めていた。他の生徒や教員がいる前で聞くこともあったといい、西藤仁校長は「人権意識を欠いた対応で、生徒に嫌な思いをさせてしまった。教員との問題意識の共有も不十分だった」と陳謝した。
 県教委によると、水泳の授業見学の際は「体調不良」という申告のみでよいといい、「人権やプライバシーに配慮が欠ける不適切な部分があり、改善を指導した」としている。

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