水産加工 若手が奮起 名取・閖上地区盛り上げへ新組織 9月の「しらす祭り」準備へ

東日本大震災で被災した名取市閖上地区の水産加工団地で再起を図る閖上水産加工業組合に、加盟業者の後継者ら若い世代を中心とする新しい組織「YURIAGE SUNS」が立ち上がった。閖上地区の盛り上げに一役買おうと、閖上漁港で昨年から本格的に水揚げが始まった「北限のシラス」を売り込む祭りの準備に乗り出した。

新組織は組合に加盟する業者の社長の息子ら(10~40代)で構成する。名取市役所で25日にあった初会合に、17人が出席。組織の発足を確認して幹部を互選し、ロゴマークの選定などについて議論した。
「これからの閖上で明るく楽しく、時には熱く活動する」との方針を掲げ、当面は9月9日午前9時から加工団地で開催する2回目の「閖上しらす祭り」の準備に当たる。
会合では約2時間にわたり、生シラスの試食の配布方法や渋滞対策、協賛金の集め方などを話し合った。
組合ではこれまで、各社の社長が集まる機会はあったが、業態がさまざまあり、若手がそろう場はなかった。加工団地には福島県浪江町や相馬市から移転した業者もあり、閖上地区の将来を担う次世代が交流し、親世代に代わって催事を仕掛ける新組織の必要性が指摘されていた。
新組織のリーダーに就いた浜口商店の浜口元・専務は「こちらからもっとアピールして、2回目の祭りも多くの方に来てもらえるようにしたい」と話す。副リーダーに推された佐々直の佐々木市哉専務は「閖上の復興に向けて頑張りたい」と意気込む。

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