水産食品の輸出支援 ジェトロ仙台が石巻で初の商談会

東日本大震災で被災した水産業の復興を支援するため、日本貿易振興機構(ジェトロ)仙台貿易情報センターは10日、宮城県石巻市の石巻グランドホテルで食品輸出商談会を開いた。ジェトロが石巻で商談会を開催するのは初めて。これまで仙台市を会場にしてきたが、海外で海産物の人気が高いことから生産地で企画した。
 タイ、フィリピン、ミャンマー、メキシコの食品卸など5社のバイヤーらと、石巻、気仙沼両市を中心に水産関係の15社が参加した。
 水産業者の営業担当者は海外企業のブースを回り、サンプルを試食してもらうなどして売り込んだ。バイヤーらは商品の特徴や価格などを熱心に質問していた。
 ヤマトミ(石巻市)の千葉尚之営業部長は「アジアをはじめ海外市場に注目している。販路がない国のバイヤーもいたので、今回の商談を足掛かりにしたい」と話した。
 メキシコの大手水産会社のヘラルド・バルデラマ社長は「メキシコはもちろん米国にもない商品を見つけることができた」と満足そうだった。

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