水道「みやぎ方式」導入 管路更新前倒しへ

水道3事業の運営を民間に一括して委ねる「みやぎ型管理運営方式」に関連し、県が上水道の管路更新の前倒しを検討していることが12日、分かった。軟弱地盤や漏水歴がある管路を優先する方針。人口減に伴う使用水量の減少を見据え、管路も細くする意向だ。
 県が担う管路更新は2040年前後に集中し、仙南・仙塩広域水道は37年度ごろ、大崎広域水道は44年度ごろに急増する。更新費用が仙南・仙塩で100億円、大崎で30億円を超える年度もあり、投資や作業の平準化を図る必要性があると判断。26年度ごろの作業着手を計画する。
 管路の太さは水量の減少に合わせ、仙南・仙塩で最大直径20センチ、大崎で30センチ細くする考え。仙塩工業用水道は汚れを分離する沈殿池を一つ減らし、ポンプも2基削減するという。
 県は13日の県議会建設企業常任委員会で管路の更新計画を示す。事業者にコスト削減を求める200億円の内訳も説明する方針。

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