沖縄コーヒー確立へ 県内21生産者が組合設立

【沖縄】県内21のコーヒー生産者で構成する沖縄珈琲生産組合が1日、沖縄市上地のカフェ・ドゥ・ミヤで発足し、来年3月までの事業計画や予算案を決めた。コーヒー栽培には厳しい環境下にあるとされる県内で、会員らが培った栽培方法や技術の共有と向上を図り、安定した生産体制の確立で沖縄コーヒーのブランド化を図る。
 初代会長に宮里直昌さん=沖縄市、副会長に新里勝行さん=八重瀬町、岸本辰巳さん=名護市=が就任した。宮里会長は「生産から流通、消費ルートの開発で農家が安定生産に臨め、収入が得られる体制を築いていきたい」と話した。
 生産組合では、これまで基準が確立していなかったコーヒーの品質や等級付け、沖縄産の認定など、品質保証事業に着手する。
 栽培上の大敵になっている直射日光や台風、災害対策のノウハウも会員間で周知して、安定生産の基盤づくりを急ぐ。このため台風災害などに備えた1千万円の基金を設立する。
 組合では認知度アップのための公民館講座も計画している。

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