河北新報社に菊池寛賞 ジャーナリズム精神評価

 第59回菊池寛賞(日本文学振興会主催)は、河北新報社などに贈られることが決まり、19日発表された。賞金は各100万円。贈呈式は12月上旬に東京都内で行われる。
 河北新報社は、東日本大震災で被災し数々の困難に直面しながら、地元新聞社としての役割と責務を果たしたとして、そのジャーナリズム精神が評価され、石巻日日新聞社とともに受賞が決まった。
 菊池寛賞は1952年に創設。菊池寛が関係の深かった文学、演劇、新聞、出版などの分野で、清新かつ創造的な業績を挙げた個人・団体に贈られる。
 他の受賞者と授賞理由は次の通り。
 ▽津村節子=夫で作家の吉村昭の闘病、壮絶な死を描いた小説「紅梅」が人々に深い共感と感銘を与えた。
 ▽新藤兼人=多くの傑作映画を世に送り出し、日本最高齢現役監督として映画「一枚のハガキ」を完成させた。
 ▽前新透著「竹富方言辞典」(南山舎)=琉球語と日本語の古層、民俗を研究するための貴重な文化遺産。
 ▽沢穂希=日本女子サッカーの歴史を切り開き、「なでしこJAPAN」の中心選手としてチームをまとめ上げた。
 ▽水戸岡鋭治=九州新幹線など数々の斬新な鉄道デザインを手掛け、列車旅の世界を革新した。

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