「仙台・宮城 海と大地のおくりもの~復興セカンドステージ」と銘打つ再生支援イベントが23日、仙台市中心部のアーケード街で開かれる。主催は、再生の後押しのためにスクラムを組む在仙の飲食店関係者らでつくる社団法人「東北食の力プロジェクト」。5月末に法人名を「せんコンプロジェクト」から変更し、新しい団体名で初めて臨むイベントとなる。
青葉区の一番町から仙台駅近くまで、中心部のアーケード街を広くイベント会場に見立てる。「食」にまつわる多彩な催しを通し、再生に弾みをつけることを目指す。
メーン会場はサンモール一番町商店街とその周辺。東日本大震災で被災した県沿岸の水産・農業関係者が約30のブースを出す。魚介類や農産物などの地場産品を試食してもらい、販売する。
サンモールの北側からぶらんどーむ一番町商店街にかけて、藤崎前に特設ステージを設置。ブースに出店した生産者が入れ替わりで登壇し、再生に向かう心意気を伝える。「宮城まるごと太巻き体験」などもある。
今回の催しを思い立ったのは、仙台の夜の飲食街で再生の絆を結ぶ合コンスタイルの「せんコン」を、震災後12回にわたり実施してきた飲食店関係者たち。
飲食の仕事を通して被災地の漁業者らとつながりを深めていたことから、「食」をキーワードにした支援イベントをより幅広く展開することにした。社団法人名を改めたのは決意の表れだ。
理事長で、仙台市の飲食店経営佐々木浩史さん(51)は「私たちにとって、『せんコン』に続く復興支援のセカンドステージとなる。水産業の6次産業化サポートなどにも力を入れ、被災地を元気づけていきたい」と話している。
「仙台・宮城 海と大地のおくりもの」は午前10時~午後5時。連絡先は「東北食の力プロジェクト」事務局022(738)8835。