裏金自民党以上に腐臭を漂わせているのはTV局だったのか?
前明石市長で、弁護士の泉房穂氏(61)がX(旧ツイッター)で放つ「泉砲」がSNS上で話題となっている。
国会議員、地方首長の経験もある泉氏は歯に衣着せぬ物言いで知られ、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が発覚した自民党に対してもワイドショー番組などでメッタ切り。「裏金議員は全員辞職が当然」などと真っ当な指摘をする数少ないコメンテーターとして人気を集めていたのだが、「裏金選挙」の投開票日が近づくと同時にメディア露出は減少。すると泉氏は10月26日夜から27日にかけて、Xで立て続けにこう投稿したのだ。
《【お詫び】今回の総選挙に関して、特定の政党や候補者の応援はしないとのスタンスを選択した。「応援したら、選挙期間中のみならず、今後すべての出演はなしにします」との圧力に屈したというのが正直なところだ。まだ干されるわけにはいかないとの思いだが、期待を裏切り、申し訳なく思っている・・》
《誤解は望まないので補足説明。事務所(ホリプロ)は誠実に対応していただいており、事務所からどうこう言われているわけではありません。テレビ局の上層部が現場に圧力をかけているというのが実態です。この国は政治もマスコミも腐っており、それをいかに変えていくのかが課題だと思っています・・・》
《『とは言っても全てのテレビ局が同じく圧力かけるようにも思えないので、その局だけ切れば良いのでは。寧ろそこをオープンにして別の局に出まくればいいのでは』とのコメントですが、濃淡はあれ、ほぼ全てのテレビ局から言われました。一般に思われている以上に、日本のテレビ局は腐っています・・・》
《『こんなこと呟いてテレビ局の上層部に目をつけられませんか?』とのお尋ねですが、いくつかのテレビ局の上層部からはすでに目をつけられており、「泉をスタジオには呼ぶな」と言われたりもしています。心ある現場からの声かけで、ギリギリのところでメディア出演を続けているというのが現実です・・・》
■世界の報道の自由度ランキングで日本は順位ダダ下がり
「特定の政党や候補者を支援したら出演なし」「泉をスタジオには呼ぶな」……これが事実であれば、今の日本のテレビ局はプーチン独裁のロシアか、北の将軍様の国のよう。世界の報道の自由度ランキングで順位がダダ下がりし続けているのも納得。
自民党の「裏金による、裏金のための、裏金政治」という違法、脱法行為が長年続き、露呈しなかった背景には“お仲間”の存在があると揶揄されてきた。“お仲間”とはもちろん、テレビメディアを指しているのだが、今だに裏金自民を守ろうと懸命になっているようだ。
ネット上でもこんな投稿が目立つ。
《泉さんの指摘通りなら「恥を知れ」と言いたいねテレビ局。汚いカネが好きなんだな》
《テレビ局は公平中立の報道を装っている分、質が悪い。いっそ、我々は裏金自民と友達ですと明らかにすればいいのでは》
投開票前はどんな醜聞も静観しながら、終わった直後からは何となく厳しい姿勢を見せ始めるTV局の報道。今年、Netflixで話題となった女子プロレスを扱った『極悪女王』では、事前に勝敗を決める八百長試合を意味する「ブック」という言葉が多用されていたが、裏金自民とTV局の間にも「ブック」や「握り」があるのかもしれない。
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