泊まって、収穫して、ピザ作り体験 海浜エリアの回遊促進へ8月にキャンプ 仙台・農業園芸センター

 仙台市若林区のせんだい農業園芸センターで8月の1カ月間、トレーラーハウスなどに宿泊し、野菜の収穫やピザ作りを体験できる「アグリガーデンキャンプ」が初開催される。東日本大震災後、海浜エリアは観光・商業施設が進出した一方、宿泊施設が少なく、市が宿泊・周遊モデル実証実験として実施する。宿泊を伴うレジャーで観光客の滞在時間を延ばし、地域内の回遊を促す。

 キャンプサイトに、トレーラーハウス「エアストリーム」(最大4人宿泊可能)を2棟、円すい形のキャンバス製テント「ベルテント」(同)を2基設置する。いずれも1棟貸しで、料金は1泊2万2000~3万3000円。旬の野菜と果物を収穫し、ピザを作って食べる体験費に加え、センターで毎年夏の夜間に開催する特別イベント「サマーイルミネーション」の入場料が含まれる。

 飲食物の持ち込みやバーベキューも可能だが、調理器具の貸し出しはない。朝夕食は別料金(1人当たり朝食500円、夕食3000円)。オプションとしてハクサイの種まきやヒマワリ摘み、ずんだ作りなどの体験(各500円)も用意している。

 宿泊者1人につき、地域クーポン1000円分が配られる。センターや近くの体験型観光農園「JRフルーツパーク仙台あらはま」、温泉やレストランなどの複合施設「アクアイグニス仙台」で使用できる。

 宿泊の満足度、周辺施設の訪問予定などを尋ねるアンケートも行い、ニーズを検証する。郡和子市長は「自然に触れ合ったり、農業体験をしたりしながら宿泊するのは大きな売りになる。家族や友人と楽しんでほしい」とPRする。

 予約は専用ホームページで受け付ける。連絡先は専用電話080(4433)7934。

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