津波で被災・沿岸部周遊バス 宮城野区に新路線 仙台市、7月1日から運行

仙台市は7月1日~9月30日、東日本大震災の津波で被災し、再生が進む沿岸部を巡る「せんだい海手(うみのて)線ループバス」を1日最大20便運行する。昨夏は主に若林区内のルートだったが、今年は主に宮城野区内を走る北ルートを新設し、期間も延長した。沿岸部のにぎわいづくりを目指しつつ、採算性などの課題を検証する。

 北ルートは市地下鉄東西線荒井駅とJR仙石線中野栄駅を4往復する。蒲生地区の歴史を伝える「蒲生なかの郷愁館」やキリンビール仙台工場、仙台うみの杜水族館など宮城野区内の文化観光施設7カ所を経由し、所要時間は片道約50分。

 南ルートは荒井駅を発着点に今夏14年ぶりに開場される深沼海水浴場(若林区)、ゆりあげ港朝市(名取市)など9カ所を回る循環線。右回りは6便、左回りは5便(日曜祝日は6便)運行する。1周約50分。

 運賃は両ルートの1日乗り放題が大人800円、小児400円。いずれかのルートの1日乗り放題は大人500円、小児250円。

 運行はタケヤ交通(川崎町)が担い、定員33~36人の車両を使用する。市は期間中に約2万人の乗車を見込む。昨年は35日間で計4798人が利用した。

タイトルとURLをコピーしました