津波の恐ろしさ後世に…「津波石」計画スタート

全国約300社で構成する墓石業者の全国組織「全国優良石材店の会」(全優石、東京・品川)は、東日本大震災の津波の恐ろしさと慰霊を後世に伝える「NEW津波石」の建立計画をスタートした。
 全優石は震災以降、墓地修復などのボランティア活動を実施。「此処より下に家を建てるな」との教訓が刻まれた石碑「津波石」の教えで集落ごと被災を免れた岩手県宮古市の姉吉地区の存在を知った。
 そこで、NEW津波石の建立を発案。第1弾として、漢数字の二千十一のデザインと、3・11の算用数字が刻まれた御影石を12月9日、岩手県釜石市の根浜海岸の松林に設置する。
 碑文には「ともかく上へ上へ逃げよ。てんでんこで逃げよ」などと刻まれ、ステンレスに刻まれたQRコードも貼り付けられた。アクセスすると、津波前の街や津波の様子、メッセージなどを見ることができる。
 全優石では、最終的に岩手、宮城、福島などの沿岸部に500のNEW津波石を建立する計画という。

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