津波伝承館、来館100万人超す 岩手・陸前高田 出身の男性に記念品

岩手県陸前高田市の県東日本大震災津波伝承館の来館者が2日、100万人を超えた。2019年9月の開館から約4年8カ月で達成し、記念セレモニーが現地であった。

 100万人目となった宮城県気仙沼市の無職大友信作さん(97)に記念品が贈られた。大友さんは「生まれて初めての経験。長生きしたお土産だと思う。いい日になった」と話した。

 陸前高田市出身の大友さんは、震災の津波で同市高田町の実家が流され、親戚3人を亡くした。この日は高田松原津波復興祈念公園の防潮堤から、生まれ育った街を眺めるために妻や孫と訪れ、公園内の津波伝承館に立ち寄った。

 昨年度は過去最多の約25万人が訪れた。館長の達増拓也岩手県知事は「伝承館を拠点として、震災の事実や教訓を世界と共有しながら、防災力向上に貢献していく」との談話を出した。

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