津波避難タワーで防災学ぶ 仙台で小中学生46人が参加

東日本大震災の津波で浸水した仙台市宮城野区中野5丁目にある津波避難タワーで30日、少年消防クラブを対象にした「消防チャレンジ教室」があった。小中学生46人が高さ約10メートルのタワーに上り、地震への備えや災害時に取るべき行動を学んだ。

 市宮城野消防署が主催し今年が10回目。消防署員が、タワーに避難した約300人が丸一日滞在できる食料が備蓄されていることや、車椅子でも上れるようスロープを広く滑りにくくしている工夫を紹介。子どもたちは真剣に聞き入った。

 震災体験文集を作って伝承に取り組む「仙台市女性防火クラブ みやぎの朗読会」のメンバー3人による朗読もあった。

 参加した宮城野区の榴岡小5年武田梨紬(りつ)さん(10)は「タワーに食料品や簡易トイレなどが備蓄されていることを初めて知った。学んだ内容を家族に伝えたい」と話した。

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