海のパンダ死ぬ…野生国内最後のイロワケイルカ

 宮城県松島町のマリンピア松島水族館は21日、白と黒の模様から“海のパンダ”の愛称で親しまれているイロワケイルカの「クルス」(雄)が19日に死んだと発表した。 老齢による衰弱死とみられる。野生から捕獲された個体では国内最後の1頭で、イロワケイルカの国内最長飼育記録を更新中だった。
 クルスは、南米大陸南端のマゼラン海峡で1987年に捕獲され、チリ政府から調査・研究目的で譲り受けた17頭のうちの1頭。同館での飼育日数は8743日(約24年)に及んだ。昨年までに10頭を繁殖させ、うち3頭は同館と鳥羽水族館で生存している。
 松島水族館は23日から4月上旬までクルスのいた水槽前に献花台を設ける。

タイトルとURLをコピーしました