釣り専門紙『週刊つりニュース』を発行する、株式会社週刊つりニュース(東京都新宿区)は、人気海釣りスポット31カ所で「全国海上ネットワーク調査」を実施した。その結果、海上でのスマートフォンつながりやすさNO. 1はNTTドコモとなった。
今回の調査は、2013年6月に『週刊つりニュース』のカメラアプリ化、10月に釣り船予約ポータルサイト『釣楽(ちょうらく)』をオープンさせるなど、同社でスマートフォンを活用した釣りファンへの情報提供を積極的に推進している背景がある。
調査スポットは全国(北海道、沖縄除く)の海釣りスポット31カ所を抽出し、1月15~28日にエリア調査(LTE接続率)、およびスマートフォンにおけるデータ通信速度に関する調査を実施した。データ通信速度は「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで計測。同地点で各3回計測を行ない平均値を記録した。計測タイミングでの誤差をなくすため、同地点で6機種ほぼ同時に測定している。海上調査では停船カ所(釣り場)で測定した。またその際の接続通信方式(LTE、3G、圏外)についても記録した。
調査にあたっては日経BPコンサルティングの協力のもと、調査員が各スポットの釣り船に乗船し、海上で3キャリア全6機種の調査を行なった。調査対象機種はNTTドコモ:「iPhone 5s」「Xperia Z1」、au(KDDI):「iPhone 5s」、「Xperia Z1」、ソフトバンクモバイル:「iPhone 5s」、「AQUOSPHONE Xx」の6機種。各キャリアについてiPhone、Androidの両OSを用意した。
その結果、海上31カ所でのLTE接続率のNO. 1はNTTドコモの「iPhone 5s」となった。また、データ通信における全エリア平均のダウンロード速度1位は、ドコモの「Xperia Z1」となった。
■海上でのLTE接続率について
海上31カ所でのLTE接続率は、ドコモ「iPhone 5s」を筆頭に、KDDI(au)「iPhone 5s」、ドコモ「Xperia Z1」、KDDI(au)「Xperia Z1」と続く。iPhone、AndroidのOS別でみても、ドコモ>KDDI(au)>ソフトバンクモバイルとなった。
海上でのスマートフォンのつながりやすさは、圏外がないドコモが優勢で、iPhoneにおいてはLTE接続率が100%となった。au(KDDI)の「iPhone 5s」は、LTE回線がつながらないエリアでも3G回線がつながるため、圏外エリアがゼロとなっている。ソフトバンクモバイルは iPhone、Androidともに、LTEと3Gのいずれもつながらない圏外エリアが一部あった。
■海上でのダウンロード・アップロード速度について
今回測定した6機種の中で、データ通信のダウンロード速度の全エリア平均が最も速かったのは、ドコモの「Xperia Z1」となった。続いて、ドコモ「iPhone 5s」、ソフトバンクモバイル「iPhone 5s」、au(KDDI)「iPhone 5s」となった。
ドコモは「Xperia Z1」、「iPhone 5s」とも安定したダウンロード平均速度であり、海上ではドコモが全体的につながりやすいと言える。au(KDDI)は iPhone、Androidともに11Mbps以上を記録し、ソフトバンクモバイルでは10Mbpsを切る機種も見られた。
アップロード速度は iPhone、Androidともにソフトバンクモバイル「iPhone 5s」、「AQUOS PHONE Xx」が最も速い。