石巻市雄勝地区の仮設商店街「おがつ店こ屋街」で16日、地元産のホタテを格安で販売する「ホタテまつり」(実行委員会など主催)があった。訪れた人は雄勝の味を買い求めることで、東日本大震災からの漁業の復興を肌で感じた。
朝に水揚げされたホタテ11個入りが、1箱1000円で販売された。朝早くから多くの人が並び、用意された約1100箱は開始から1時間待たずに完売した。
購入した市内の会社員阿部みつ子さん(61)は「埼玉県に住む長女らに送る。イベントなどを通し地区に人が集まることが、復興につながると思う」と語った。
会場にはホタテ釣りや網焼きコーナーが設けられ、ステージでは雄勝法印神楽も演じられた。実行委の高橋頼雄委員長(47)は「今が旬の雄勝のホタテは、大きくて甘い。いろいろな料理で楽しんでほしい」と話した。