日本から発信されたカルチャー「Bento」。テレビなどで取り上げられ知っている人も多いと思われるが、すでにニューヨークやパリでは寿司や醤油と同じようになくてはならないものとして定着しつつある。
日本の文化が海外に受け入れられるのはとても喜ばしいことだが、時として日本人の想像を超えてとても???なものに変化するケースも往々にして見受けられる。
たとえば、芸者の着物とカツラをつけた長身の西洋人女性から、「私きれい?」と聞かれても、何とも答えに窮することになる。
今回取り上げるのはニューヨーカーやパリジェンヌの手にかかり絵の具で絵を描くかのごとく作られたアートな弁当である。確かに芸術性は認めないでもないが、それを食べるとなると箸が止まってしまいそうである。
青いご飯や真っ赤なハイヒール。この色使いは日本人には到底真似ができない。しかし、青いご飯の弁当には数々の賞賛のコメントが寄せられている。典型的なコメントを一つ紹介しよう。
「これこそが芸術だ! その弁当を食べる人は本当にラッキーな人だと思う」
確かに弁当の蓋を開けた時インパクトはあるのだが……。味についてはコメントされていないので何とも言いようがない。美味しいことを願う。
しかし、「Bento」もいずれはカリフォルニアロールが日本に逆輸入されたように、いつの日か海外の創造性豊かな才能で生み出された画期的な弁当を、日本の国民が好んで食べる日もそう遠くはないかも知れない。
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