今秋開催の東京モーターショーに海外主要メーカーのほとんどが出展しない見通しになったことが24日、分かった。
BMWやミニ、ポルシェ、フォルクスワーゲン(VW)が取りやめる方針で、多くのブランドにとって10年ぶりの不参加となる。2020年東京五輪・パラリンピックの前年のモーターショーとして、集客増を狙う日本自動車工業会などの主催者側にとっては痛手だ。
BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューは24日、セダン「7」シリーズとスポーツ用多目的車(SUV)「X7」の新型車を発売。東京都内で開いた発表会後、ペーター・クロンシュナーブル社長は「BMWとしても(小型車ブランドの)ミニとしても出展しない。将来のモーターショー出展戦略を議論しているところだ」と話した。
ポルシェジャパンは出展しない代わりに、同時期に東京・渋谷で独自のイベントを開催する。VWグループジャパンは「現時点では出展を予定していない」としている。メルセデス・ベンツ日本は出展の方針。
東京モーターショーは平成21年、前年のリーマン・ショックの影響で輸入車の不参加が相次いだ。次世代技術をめぐる費用増を背景に、見本市の出展を選別する動きが広がっている。