海開き、今夏11ヵ所 被災3県

 15日の「海の日」を前に、岩手県の二つの海水浴場が14日、海開きし、東日本大震災で被災した浜辺は夏の観光シーズンを迎えた。岩手、宮城、福島3県では今夏、昨シーズンより5カ所多い11カ所が海開きする。
 14日に海開きしたのは、岩手県久慈市の舟渡、岩手県洋野町種市海浜公園の江戸ケ浜の2海水浴場。
 舟渡海水浴場の海開きで、久慈市の山内隆文市長は「できる所が一歩ずつ進むことで、全体が復興される」とあいさつした。
 NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台として脚光を浴びる小袖海岸の入り口にあり、ロケ地巡りの観光客が立ち寄る姿も目立った。
 二つの海水浴場を皮切りに被災3県で海開きを予定するのは、岩手4、宮城5、福島2の海水浴場(図)。
 このうち、ことし再開するのは、宮城の長須賀(南三陸町)網地白浜(石巻市・網地島)月浜(東松島市)鬼ケ浜(塩釜市・桂島)と福島の四倉(いわき市)の計5カ所。
 宮城県石巻市の離島・網地島にある網地白浜は19日にオープン。20日に海開きをする宮城県南三陸町歌津の長須賀は、これまでの長須賀海水浴場の東端部に、ボランティア団体らが「子ども海広場」を整備した。
 21日にオープンする東松島市の月浜は、近くで震災復旧工事が行われているため、8月25日まで日曜日限定の開催となる。
 宮城県塩釜市の離島・桂島にある鬼ケ浜は、震災以降閉鎖されている桂島海水浴場の東隣に位置する。全国のボランティアの支援を受け、昨年6月から整備を進めてきた。期間は20日から8月18日までで、ボランティアらが運営する。
 福島県いわき市の勿来、四倉はきょう15日に海開きが行われる。

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