内閣府が8日発表した4月の消費動向調査によると、消費者心理の明るさを示す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節調整値)は、前月比0.7ポイント低下の43.2となり、5カ月ぶりに悪化した。食用油など相次ぐ値上げが響いた。基調判断は「持ち直している」に据え置いた。
指数を構成する4指標のうち、「暮らし向き」「収入の増え方」「耐久消費財の買い時判断」の3指標が悪化した。食品に加え、電気料金や宅配料金の引き上げ報道も消費者心理を冷やした。
1年後の物価見通しは、「上昇する」との回答割合が前月比7.4ポイント増の78.9%。現行の調査方式となった2013年4月以降では最大の上げ幅だった