宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園で、「紅葉する草」として知られるコキアが見ごろを迎えた。今月下旬まで楽しめるという。
園内にある5000平方メートルの段々畑に、今年初めて約1万1000株が植えられた。ふわふわと丸く愛らしい姿が緑から鮮やかな赤へと装いを変え、深まる秋を演出。7日も見事な色づきで来園者を楽しませていた。
コキアはアカザ科の一年草。乾燥させた枝や茎でほうきを作ることからホウキグサの和名を持つ。実は「畑のキャビア」とも呼ばれる「とんぶり」になる。
仙台市内から訪れた高野輝子さん(76)は「絵の具で染めたような色合いにうっとりしました」とほほ笑んだ。