清水小路に新たな吹き流し登場 仙台七夕まつり、東北学院大の留学生ら制作

 仙台七夕まつり(6~8日)の期間中、新たに仙台市若林区清水小路に大型飾りが登場する。近くの荒町商店街関係者の支援を得て、4月に五橋キャンパスを設けた東北学院大や、いずれも若林区のコワーキングスペース(CS)の「cocolin(ココリン)」、仙台青葉学院短大が共同で制作した。

若者関わるきっかけに

 東北学院大は7月中旬、五橋キャンパスで七夕飾りの作り方講習会を開催。フランスや中国、台湾、韓国からの留学生ら14人に、商店主や地域住民が花飾りや折り鶴の作り方を教えた。

 韓国からの留学生の金(キム)泰完(テワン)さん(23)は「日本に来て仙台七夕を知り、体験してみたいと思っていた。文化に触れつつ地域の人や他の学生と交流できてうれしい」と笑顔を見せた。

 東北学院大は1・5メートル程度の大型飾り3本を清水小路側に飾るほか、荒町商店街にも2メートルほどの飾りを展示する予定だ。

 今年から荒町商店街振興組合に加入したココリンと、仙台青葉学院短大こども学科は、それぞれ2メートルほどの飾り3本を制作。七夕まつり期間中に、清水小路の2カ所に約12メートルの青竹を運び入れて展示する。

 ココリンはCS内に拠点を置く2事業者と共同で制作した。運営する日本商事(仙台市)の吉田悠人企画営業課長(32)は「初めての参加だが、できる限りのことを頑張ってきた。まつりのにぎわいに貢献したい」と意気込む。

 仙台青葉学院短大では地域連携活動の一環として、こども学科の学生ら約100人が制作に携わった。講師の田宮希砂さんは「制作と観賞の両方から、若い世代に興味を持ってもらえる第一歩になればうれしい」と話す。

 荒町商店街の七夕まつり実行委員長を務める駿河真樹子さん(48)は「清水小路は大きな道路に面しているのが強み。新しい飾りをきっかけに、商店街の盛り上がりにも気づいてもらえればいい」と期待する。

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