清水建設マンション欠陥 仙台の28棟「問題なし」と市に回答

 大手ゼネコンの清水建設が仙台市中心部で施工したマンション1棟に耐震上必要な緩衝材「構造(耐震)スリット」が1割しか入っていなかった問題で、同社が市内に建設した他のマンション28棟では問題が確認されなかったと市のヒアリングに回答したことが分かった。

 市は問題が発覚した今月中旬から断続的にヒアリングを実施。同社が社内関係者から話を聞いた結果、28棟には同様の施工不良はなかったとの説明を受けたという。

 同社が施工した市有施設の木町通小(青葉区)と梅田町市営住宅(同)は、市職員が現地で図面通りスリットが入っていることを確認した。補修跡やスリット不足が原因とみられる被害も見られなかった。

 市は同社に対し、施工不良があったマンションの安全確認を求めている。郡和子仙台市長は23日の定例記者会見で「(施工不良があったマンションについて)新しい報告は受けていない」と述べた。

 市は問題を受け、住んでいるマンションの耐震性や施工不良など、不安を抱える市民への相談に応じている。建築基準法に関しては建築指導課、マンションの管理全般は住宅政策課。

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