渋沢栄一のアンドロイド 2体目は80歳ごろ 出身地で一般公開

「日本資本主義の父」と称される埼玉県深谷市出身の実業家・渋沢栄一(1840~1931年)の姿を忠実に再現したアンドロイドの2体目が13日、生地の同市血洗島にある旧渋沢邸「中の家(なかんち)」で一般公開された。

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 アンドロイドは、同市出身の鳥羽博道・ドトールコーヒー名誉会長から受けた1億円の寄付で市が2体制作。70歳ごろで洋装姿の1体目は2020年7月3日から渋沢栄一記念館(同市下手計(しもてばか))で公開されている。2体目は80歳ごろの紋付き袴の和装姿で、晩年の渋沢が帰郷した際に寝泊まりした「中の家」母屋1階奥の座敷に設置された。子孫からも「そっくり」と太鼓判を押されたという顔などをわずかに動かし、中庭から見学する来観者を迎えている。

 当初「中の屋」の母屋など建物内部と2体目は、耐震補強などの工事終了後に公開予定だった。だが、渋沢を主人公とするNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の放送が14日に始まれば見学者も増えると予想。工事を放送中の1年間中断し、2体目を「プレ公開」することにした。

 坂戸市から子ども連れで来ていた30歳代の女性は「本物みたいにリアルで衝撃的でした」と話した。問い合わせは渋沢栄一記念館(048・587・1100)。【中山信】

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