渡部建、復帰後もキー局起用は厳しい?「多目的トイレ芸人」の重い枷

はたして渡部建は復帰後、狩野英孝柴田英嗣のようにキー局でも活躍できるのか。それとも、山本圭壱のようにBSやCS、ネット番組中心になるのか。異性トラブルを起こした芸人のその後の活躍の境界線はどこにあるのか──。

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 2月5日、アンジャッシュの渡部建が、1年8か月ぶりに芸能活動を再開することが発表された。復帰の舞台は千葉テレビの冠番組「白黒アンジャッシュ」で15日放送回に出演するという。

 渡部は一昨年6月、複数の女性との不倫が発覚し、謹慎していた。芸能記者が話す。

「『白黒アンジャッシュ』での復帰は一番いい形だと思います。コンビで初めて持った冠番組で、900回近い放送回を重ねて17年も続いている。相方の児嶋一哉や事務所の『人力舎』含め、『地道に頑張っていこう』という気持ちだと思います。

 視聴率欲しさに地上波キー局の番組が渡部を起用すれば、一時的に大きな話題となり、数字も跳ねるでしょうけど、反発も招きかねない。一昨年の大晦日に『笑ってはいけない』(日本テレビ系)での復帰プランはまさにその狙いを見透かされていた。その反省もあって、千葉テレビでの再スタートになったのでしょう」

 渡部は事務所の公式ホームページで、〈この一年半の間、猛省する日々を過ごしながら自分自身を見つめなおして参りました。 その中で、いま一度活動をさせて頂ける機会があれば、ゼロからまた頑張りたいという思いに至りました。 今後、いただけるお仕事があれば、ひとつひとつ丁寧に全力で務めて参りたいと思います〉などと反省を綴った。

 復帰しても以前と同じように仕事は回ってくるのか。過去、渡部のように異性絡みの不祥事を起こした芸人のその後を見ると、苦戦も予想される。キー局関係者は「見通しは決して明るくない」と推察する。

「極楽とんぼの山本圭壱は2006年に騒動を起こし、10年間表舞台から遠ざかりました。2016年にレギュラーを務めていた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で復帰しましたが、現在は地上波で見ることはほとんどなく、テレビだとBSやCS、後はYouTubeやネット番組が中心です。

 やはり、地上波、特にキー局ではスポンサーへの配慮もあるし、コンプライアンスを気にする時代になりましたから、異性絡みの問題を起こしたタレントは起用しづらいんです。そこには“重い枷”がある。よっぽど空気が変わる事態がない限り、渡部さんも山本さんと同じような形になる可能性が高いと見ています」

 テレビの人気が衰退しているとはいえ、YouTubeなどネット番組での活動がメインになれば、先細りは避けられない。一方で、異性関係でトラブルを起こしながらも、キー局で活躍している芸人もいる。その差はどこにあるのか。

「狩野英孝は不倫や二股など不祥事を連発しながらも今も見掛けますし、アンタッチャブルの柴田英嗣も女性トラブルから長らく謹慎していましたが、最近はバラエティで重宝されています。

 狩野は他の芸人にない“天然”で唯一無二の存在で、不思議と嫌悪感を持たれづらい。柴田は謹慎中に動物の知識を蓄えて復帰後、動物番組から引く手数多になった。そう考えると、渡部にも他の芸人にない武器があれば、2人のように再び活躍できる可能性はゼロではない。

 ただ、今までのグルメや高校野球の知識では、代わりがいるのでそう簡単に元のポジションに戻れるとは思えない。正直、過去の芸能スキャンダルの中でも相当イメージの悪い部類で、厳しい状況ではありますが、違う職業への転身も難しい年齢ですし、あとは視聴者が決めることでしょう」(前出・芸能記者)

 渡部の今後の活動を見通すうえで、謹慎中どう過ごしてきたかが、問われるようになるかもしれない。

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