宮城県川崎町の温泉街を温かい光で彩る「第18回青根温泉雪あかり」が9日、青根児童公園であった。約1500基の雪灯籠が並び、訪れた人たちは白銀の世界に浮かび上がった幻想的な光景を楽しんだ。
灯籠は、住民たちが前日から丁寧に一つずつ手作りした。大雪で一時は埋もれてしまったが、点灯までに雪を掘り返したという。夕暮れになると、若いカップルや家族連れが風に揺れる炎を静かに見つめたり、写真に収めたりしていた。
家族4人で訪れた仙台市太白区の富沢小2年庄司貴翔君(7)は「とてもきれいだった」とうれしそうだった。会場には、亘理町の仮設住宅に暮らす被災者約60人も招待された。
イベントは共同浴場「じゃっぽの湯」を運営する青根温泉合同会社が主催。1997年から厳冬期に開催している。