仙台市は9日、宮城県内を舞台にした人気の高校バレーボール漫画「ハイキュー!!」のキャラクター月島蛍(けい)と山口忠を、市のPRを担う「仙台観光特使」に委嘱すると発表した。2人が描かれた記念モニュメントを市博物館(青葉区)の正面玄関脇に8月設置する。市は昨年8月、主人公の日向翔陽(ひなたしょうよう)と影山飛雄(とびお)を特使に委嘱しており、同作の登場人物の就任は4人となる。
モニュメントは高さ2・48メートル、幅1・41メートルのガラス製。イラストは作者の古舘春一氏が描き下ろした。月島が市博物館に就職予定という作中のエピソードにちなんだ。8月5日に現地で委嘱式と除幕式を行い、翌6日から一般公開される。
郡和子市長は9日の定例記者会見で「市の魅力発信の強力なサポーターとして期待している。ファンは市内ゆかりの地を巡って楽しんでほしい」と話した。
8月は関連行事がめじろ押し。5~19日にはJR仙台駅2階東西自由通路で、キャラクターの等身大パネルを展示し、記念グッズを販売する。6~8日の仙台七夕まつりには特注の吹き流しが登場。11~19日にはカメイアリーナ仙台(太白区)で、アニメ10周年記念展が開かれる。
「ハイキュー!!」は架空の県立烏野高男子排球(バレーボール)部に所属するミドルブロッカーの日向、セッターの影山らの成長を描く。2012~20年、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載され、単行本の発行部数は総計6000万部を超える。