宮城県は11日、東日本大震災で自宅が被災し、自力再建が困難な被災者向けの災害公営住宅6000戸分について、2012年度中に着手されるとの見通しを示した。
県議会の大震災復旧・復興対策調査特別委員会で橋本潔土木部長が明らかにした。県内の災害公営住宅は2015年度までに、21市町計約1万5000戸の整備が計画されている。12年度は11日現在、10市町20地区で計1777戸の事業に着手した。
12年度は今後、県が市町に代わって建設する受託分や都市再生機構の受託分、仙台市の事業着手分を合わせ、約4200戸の事業着手を見込んでいる。
県と各市町は、計画通りに住宅を整備するため、地区ごとに完成から入居までのスケジュールや、建設戸数を示した工程表の作成作業に入った。調整を進め、9月中に公表する方針。
4月に見直した県復興住宅計画によると、年度別の災害公営住宅の建設戸数は、12年度が300戸、13年度が3500戸、14年度が5000戸、15年度が6200戸。