東日本大震災の被災者向けに宮城県内で整備が計画されている災害公営住宅1万5000戸のうち、10月末現在で16%に当たる2431戸が着工されたことが11日、県のまとめで分かった。着工戸数は前月末と比べ306戸増えた。
10月に着工した住宅は仙台市青葉区通町地区の142戸が最も多く、若林区荒井東地区(2期)が101戸、東松島市赤井地区(川前四番)が38戸、利府町加瀬地区が25戸だった。工事が終わったのは157戸で、前月末と変わらない。
設計などの整備作業に着手したのは、計画戸数の56%に当たる8470戸。前月末と比べ17戸増加した。
被災した道路や橋などの公共土木施設は、復旧工事の完成率が61%となった。工事契約を建設業者と結んだ事業の割合を示す着手率は90%だった。