無線LAN内蔵SDカード、なぜ人気?

デジカメで撮影した画像のデータは、SDカードをはじめとしたメモリーカードに記録される。データは通常、カードを取り外してカードリーダーで読み込んだり、デジカメからケーブルで転送するなどしてパソコンで整理するが、移し替えは意外と面倒くさい。
 実は最近、デジカメのヘビーユーザーの間で、無線LAN機能を内蔵したSDカードの人気が高まっている。デジカメに挿入して撮影すると、無線LAN経由で自動的にパソコンやネット上の画像サーバーにデータ転送してくれるもので、現在はアイファイジャパンの「アイファイX2」というシリーズが販売されている。
 無線LANを利用するための事前設定は必要だが、転送自体に特別な作業は不要で、デジカメが無線LANエリアに入るとカードが自動的に接続してデータの転送がスタート。これは実に楽チンだ。容量8ギガバイトの製品で実勢1万6000円程度。利用できる無線LANは11b/g/nで、SDHC規格対応なら古いデジカメでも使える。
 現在は1社独占状態だが、来年は東芝などが新規格で参入を予定しており、普及に拍車がかかりそうだ。(伊藤壽一郎)

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