恋に仕事、将来と、若い頃は悩みが尽きないもの。
今年は125万人が新成人を迎え大人の仲間入りを果たしたわけだが、社会に飛び立つ若者が、今、最も不安に思っていることは何なのだろう?今回、カルチュア・コンビニエンス・クラブが、18~24歳の男女1502人を対象に調査を行なったので紹介したい。
現代は世知辛い!? 若者の悩み第一位は「お金のこと」
アンケートの中では、若者たちに「今悩んでいること」を質問。その結果、ほぼ半数にあたる49%が「お金のこと」と回答、その後ろに「仕事・就職のこと」「今後の未来のこと」が続いた。
昨年、上位三位内に入った項目も全く同じ「今後の未来のこと」「仕事・就職のこと」「お金のこと」ではあったが、「お金」の悩みが順位を伸ばした結果に。
漠然とした未来のことより、日々の生活を支えるお金に関心が集まる傾向があるようだ。
「お金」に悩む若者たちは、買い物に対しても慎重な傾向
若いうちは、大学に着ていく服や交遊費と、何かとお金がかかった…と感じる人は多いはず。現代の若者たちに「買い物に関する考え」についても聞いてみた。
いくつかの項目を提示し、当てはまるかどうかを尋ねた本アンケート。一番、「とても当てはまる」「やや当てはまる」の数が多かった項目は、「流行の商品でも自分の趣味に合わなければ買わない」というもの。現代の若者の審美眼は厳しい。雑誌などでよく目にする、「これからのシーズン、マストバイなトレンドアイテム!」コーナーで紹介されるシャツやワンピースも、決して安易に”マストバイ”とはならないようだ。
またこの他、「買い物にはコストパフォーマンスを求める」「自分に必要な物だけ買う」と言った項目に対しても「当てはまる」と答える若者の数は多い。余計なものは買わない・お金はかけない。無駄遣いをしない、財布の紐の固い若者が増えているようだ。
無駄遣いを嫌う若者たちが意識して行う節約法は「詰め替え用の購入」
若者たちに対し、日頃から意識して行なっている行動も質問。結果、「シャンプーなどの詰め替え用を購入する」「電気をこまめに消す」「水を流しっぱなしにしない」など、毎日の生活の中で小さな節約を心がける人が過半数以上いることがわかった。
消費税10%、半数の若者たちは「反対」
お金のトピックスとして欠かせないのが、今年10月に実施される消費税増税。少子高齢化に伴い、医療・介護にかかる社会保障、子育て支援の財源確保が主な目的とは言われているが、このことに対し若者たちはどのように考えているかも聞いてみた。
その結果、「反対」の割合がほぼ半数にあたる48.3%!その理由として、「使われ方が不透明」などの増税理由説明の不足や、「出費が増えて苦しい」といった現在の経済状況の不安を挙げる人が多くみられた。
これから社会を支えていく若者たちの消費傾向を見て、いかにニーズを掴むか、そしてライフスタイルに合わせた商品を取り扱えるか。
それが今後、経済を潤わせる消費活動を促す上で、新たな課題となりそうだ。
関連情報/https://www.ccc.co.jp/showcase/sc_004045.html?cat=plat