煙高く、じっくりと 白石・検断屋敷で「いぶり始め」

白石市小原の材木岩公園にある県指定有形文化財・検断屋敷で18日、地域住民らがいろりにスギの生葉をくべ、ことし最初の「いぶり始め」を行った。
 地元の小原地区活性化推進協議会の役員ら4人がスギを燃やすと、かやぶき屋根の高い天井が煙で満たされた。協議会は冬季閉館の2月末までは10日に1回、3月以降は毎日のように火を入れる予定だ。
 検断は江戸時代の宿場で運送や行政などを一手に担った責任者。検断屋敷は江戸中期に建てられたとみられ、小原の上戸沢地区にあったのを市が2005年に材木岩公園に移した。
 かやぶき屋根を煙でいぶすと中にすむ虫が追い出される上、柱や梁(はり)が腐りにくくなる効果もある。

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