熊本地震前震の断層、3千年に1度の割合で活動

昨年4月に熊本地震が発生した 日奈久 ひなぐ 断層帯(約81キロ・メートル)の一部は、平均すると約3000年に1度の割合で繰り返し地震を引き起こしていたという調査結果を、文部科学省の委託で産業技術総合研究所がまとめた。

今後、地震の発生確率の見直しなどに反映される。

調査では、昨年4月14日夜にマグニチュード6・5の前震を引き起こした高野―白旗区間(約16キロ・メートル)の掘削を実施。地層を詳細に調べた結果、約1万5000年前から今回の地震前までに4、5回地層がずれた跡が見つかった。地震によってずれたと考えられるという。

同区間はこれまで、約1600~1200年前に1度動いたとされてきた。ただし、動く平均的な間隔などは分かっておらず、発生確率は不明だった。

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