仙台市は16日、熱中症特別警戒アラートが発表された際の一時避難場所「クーリングシェルター」として市有施設77カ所を指定し、運用を始めた。アラートが発表されていなくても、誰でも暑さをしのげる施設と位置付け、開館時に自由に利用できる。10月末まで。
77カ所は市役所や区役所の庁舎、市民センター、図書館など。冷房設備があるロビーや共用スペース、エントランスといった一般に開放された場所で、計2096人の受け入れを見込む。
指定施設の入り口にポスターを掲示するとともに、市のホームページに一覧を掲載して周知を図る。冷房を備えた休憩スペースの確保などを指定条件に今後、民間施設にも協力を呼びかける。
市では昨年5~9月、熱中症の疑いで搬送された患者数が過去最多の911人に上った。今年(5月1日~7月15日)は昨年同期比6人増の184人。
郡和子市長は16日の定例記者会見で「今年の夏も猛暑が予想されている。クーリングシェルターの活用を含め、暑さから身を守る行動を取ってもらい、救急搬送減少にもつなげたい」と話した。