静岡・熱海市で起きた土石流の、遺族などでつくる被害者の会が、盛り土を行った前の所有者を殺人容疑でも告訴する方針を固めた。
土石流の起点部分については、前の所有者が県や熱海市の指導に従わず、法令に反した盛り土を繰り返したことがわかっている。
被害者の会は、8月、前の所有者について、業務上過失致死の疑いで警察に告訴状を提出し、受理されているが、「住民が死んでもかまわない」という認識があったとして、殺人の疑いでも、10月に刑事告訴する方針。
また、損害賠償を求める民事訴訟については、遺族など60人が原告となり、28日に静岡地裁沼津支部に提訴する予定。