中古マンションの物件を大幅に改装するリノベーション専門の不動産店舗「リノベ不動産」が今月、仙台市青葉区上杉3丁目に開店した。改装計画の作成だけでなく、物件探しから資金計画まで専門スタッフが相談に乗り、ワンストップで住まい探しができるのが特徴だ。
2014年からリノベーション事業を展開する青葉区の不動産会社「N’s Create.」(エヌズクリエイト)が運営する。リノベーションをより多くの人に知ってもらおうと、市内のビルの一室にあったオフィスを愛宕上杉通の路面店に移した。
店では物件探しに始まり、デザインや改装計画、インテリアなどリノベーションに関係する全ての相談に応じる。一般的なプランは2500万~3000万円。築30年前後の物件を1000万~1500万円で取得し、ほぼ同額を改装にかける仕組み。
市内では用地不足と建設費の高騰で新築マンション価格の高止まりが続く。リノベーションの場合、若い世代でも住宅が取得しやすくなる上、中古物件は立地条件がいいケースも少なくない。
同社はリノベーションした物件の販売や、物件を所有する人への改装相談も受け付ける。結城創社長は「良質な中古物件はたくさんある。お客さまの理想の住まいをかなえていきたい」と話す。
営業時間は午前10時~午後6時(水曜日定休)。連絡先は(0120)374185。
[リノベーション]中古のマンションや一戸建てに間取り変更を含む大規模工事を施す。古くなった内外装やキッチンなどの水回りを改修するリフォームと区別して使われることが多い。既存住宅の状態や価値を向上させ、中古市場の流動性を高める手法として急速に普及しつつある。