特許庁は11日、地名と商品名を組み合わせ、地域ブランドとして登録できる「地域団体商標」の500件目として、全国農業協同組合連合会(全農)が出願した「仙台いちご」を6日付で認定したと発表した。
「仙台いちご」は、東北一の産地で知られる宮城県亘理、山元両町を中心に栽培されるイチゴ。大きな果実と甘みが特長で、2010年の生産量は4357トンに達した。
東日本大震災の津波で農地やビニールハウスが壊滅したが、地域を挙げた再生の取り組みが進んでいる。ブランド名は宮城県内の農協が扱うイチゴについて使用される。
特許庁は認定500件を記念し、18日に都内で全農関係者を招き、商標登録証の授与式を行う。
地域団体商標は06年4月に導入された。東北6県で登録された地域ブランドは表の通り。当時の青森県田子町農協(現八戸農協)が出願し、06年10月に認定された「たっこにんにく」が第1号で、今回を含めて計30件となった。