猛毒「ヒアリ」国内初確認 神戸港経由、尼崎で

環境省は13日、特定外来生物で強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が、中国から神戸港に入港し尼崎市内に運ばれたコンテナの中で発見された、と発表した。国内での確認は初めて。

同省によると、5月20日に中国広州市から神戸港に到着した貨物船のコンテナを同26日に尼崎市内で開けたところ、床や壁面で大量のアリの成虫や卵を発見。密閉し、今月1〜5日に駆除した。調べた結果、9日にヒアリと分かった。

体長2・5〜6ミリメートル程度で赤茶色、腹部はやや黒っぽい。攻撃性が高く、強い毒を持っており、刺されると、体質によっては呼吸困難などを伴う急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こす危険性があるという。

広州市では既にヒアリがすみ着いており、同省は「積み出す際にコンテナ内部に付着していた可能性が高い」としている。

今後、神戸港内でコンテナを留め置いた2カ所と尼崎市内のコンテナの開封場所で、周辺への侵入がないかを確認する。(大盛周平)

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